ニューヨーク州で2018年1月より施行される「有給家族休暇法」について

2018年1月1日より、ニューヨーク州では「有給家族休暇法 (Paid Family Leave Law) 」が施行されます。この法律は、重篤な家族の病気の看病や介護のために有給休暇が認められるというもので、日数は2018年には8週間、2019年および2020年には10週間、2021年には12週間と段階的に増加していきます。

 

看病や介護等の対象となる親族とは、配偶者、子ども、両親(義理の両親を含む)、ドメスティックパートナー、祖父母、孫、養子、里子、兄弟姉妹(異母兄弟、養子兄弟、義兄弟)などです。この制度は上記家族に看病や介護が必要になった場合、生後12カ月の乳児あるいは養子縁組をしてから12カ月以内の養子あるいは里子との絆づくりや引き取る前の準備、あるいは家族の一員が軍隊に召集されたために家を離れる場合などに利用することができます。

 

適用される従業員は、週20時間以上働く従業員で勤務開始26週目以降から対象となります。また、週20時間未満働く従業員は、勤務開始175日以降から適用されます。仕事継続の保証、保険の継続、部分的な給料の支払いが保証されます。支給額は2018年の場合、ニューヨーク州の平均週給金額(AWW)の50%を最大8週間支払われることととなり、2020年には67%を最大12週間支給されるようになります。

 

このベネフィットを利用する場合には、30日前より勤務先を通じて保険会社に申請することができます。また、申請用紙は勤務先、保険会社などから受け取ることが可能です。申請の際には、医師の診断書や乳児の出生証明証などの書類の提出が義務付けられる場合もありますので、保険会社や勤務先の指示に従ってください。

 

この法律の施行に伴い、2018年1月よりニューヨーク州の従業員は保険料として会社を通じて、ペイロールから源泉徴収され保険会社に支払われることとなります、2018年の源泉徴収のレートは週給の0.126%となっています。詳細につきましては、勤務先にご確認くださいますようお願いいたします。

 

 

ニューヨーク州のウェブサイト

https://www.ny.gov/programs/new-york-state-paid-family-leave

 

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