【アメリカの人事部】差別との闘い

     

 

    

 

差別との闘い

 

私は日本で米系の人事コンサルティングファーム(Mercer)でコンサルタントをしていた経験があったため、2004年に渡米してHRコンサルティングの道に入りました。  

 

米系のファームにいたとは言え、米国に来て初めて日米の違いに直面する訳ですが、何と言ってもその違いを明確に分けているのは「差別」との闘いだと思います。そして、それにまつわる訴訟の闘いです。  

 

日本で人事の仕事をしている時にどれだけ、人種、民族、肌の色、出身国、性別、障害、等の差別を避けるために努力をしてきたでしょうか?  

 

日本の人事制度は基本的に職能資格等級の歴史が色濃く残っていて、「人」の階段が人事制度の骨格にあります。その「人」の能力が上がると資格があがる仕組みですが、基本的にこの能力は勤続年数が増えると資格が上がります。資格が上がると給与が増えていきます。そして「昇格」という言葉はこの資格が上がることを示します。だから日本では、昨日と今日で何も仕事は変わらないのに、「昇格」したから月給が5,000円上がる、ということが起こります。  

 

一方、米国ではプロモーションと言ったら「昇進」のことです。ポジションが上がることを「昇進」と言って、これは組織の階段を上がっていくことです。「仕事」内容が変わって「昇進」するわけです。なぜ、組織のポジションをベースに給与が決まっていくか?それは1964年に公民権法(Civil Rights Act)が成立し、差別をすることが人事制度として出来なくなった時、人ではなく、ポジションで給与を決める仕組みが必要になったからです。この差別をしてはいけない仕組みについて意識をしないと日米の人事制度の違いに戸惑いを感じ続けることになるでしょう。  

 

差別を実感するには、日本人としてアメリカで先人が受けてきた差別の歴史を目の当たりにするのが一番だと私は思っています。米国に進出することを決定されたら是非日系移民博物館を訪問することをお勧めします。  

 

▼日系移民博物館

http://www.janm.org/jpn/main_jp.html  

米国に本格的に進出する前に是非ご覧頂きたい博物館です。 私も我々がアメリカで普通に商売できるのは先人のおかげと毎日感謝しております。 お時間がありましたら是非お立寄り下さい。  

 

 

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【執筆】  

山口 憲和

Norikazu (Kazu) Yamaguchi,

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