【アメリカの人事部】優れた組織を築くには?
.jpg)

【アメリカの人事部】優れた組織を築くには?:トップクラスの現地人材の採用と育成、そして当地の文化やベストプラクティスをグローバルチームへ統合させる手法
優れた組織を築くには?:トップクラスの現地人材の採用と育成、そして当地の文化やベストプラクティスをグローバルチームへ統合させる手法
とかっこいい題名のパネルディスカッションに参加してきました。
私はどちらかというとお客様と一緒に毎日遭遇する難問に一緒にうなりながら一緒に解決策を探している毎日です。こんなかっこいいことが簡単に言えたら苦労はしないと思います。
パネルディスカッションですので、どんな話になるか分かりませんが、最近考えていることをパネルディスカッションでお話しようと思うことをこちらでシェアさせていただきます。
1.Great Organization
最初にタイトルがGreat Organizationとされていたので、すぐに思い浮かんだのはJim CollinsのGood to Great.人材を5つのレベルで分けていますが、特にGreatな組織は5つ
目のレベル、謙虚でチームのために尽くすリーダーが必要だと言われています。利他の心を持ったリーダーとも言えるのではないでしょうか?ところが変わっても重要なのは時を告げる人ではなく、時計を創る人。自分が自分が、ではなく、静かに地道に仕組みを創る人ではないかと思います。
2. AIの台頭。
AIの台頭でHRの役割は大きく変わると思われます。今までは人間のリソースだけを扱って来たわけですが、リソースは人間とは限らないHRではなくRなんではないかと思います。あるいはRM リソースマネジメント。まさに資源の配分です。
企業の戦略とは何か?問われた時に一言で言うと資源の配分だ、という名言がありますが、RMの役割はまさに戦略的な役割を負って行くのではないでしょうか?
3. 日本人はアメリカでマネジメントすべきか?
例えば、IndeedやGlassdoor(ともにリクルートさん株主)を拝見していると無理に日本人がやってきてアメリカの買収した会社をマネジメントしているように見えません。考えてみれば日本人は言葉の壁、文化の壁、それを超えるのがとても苦手。
短所にこだわり、短所を引き上げることに夢中になりがちですが、長所を伸ばすのであれば、日本人がわざわざアメリカに来てマネジメントをする必要があるのか?もう一度考えてみる必要があると思っています。Guided Autonomyという考え方がありますがミッション、ビジョン、バリューを浸透させて、自律的に組織を動かす。まさに哲学で組織を動かずことが求められるのではないでしょうか?
しかし、それでも日本人がアメリカに来てハンズオンでマネジメントするならば、覚悟をもってマネジメントをすべきではないかと思います。自らが言語やカルチャーを超えてマネジメントをするということではないでしょうか?
4. 鎖国から脱することは出来るか?
日系企業の報酬サーベイを拝見していると日系企業は同じポジションでも25%程度報酬が低いのが分かります。例えば、米系企業のHRマネジャーの報酬の平均が$100,000だとすると日系企業のHRマネジャーの報酬の平均は$75,000という具合です。そして、多くのケースで日本本社への報告等から日米のバイリンガルが要請される。日米バイリンガルというスキルがあって、日系企業で勤務すると報酬が25%安くなる、という珍現象は鎖国的な状況と言わざるを得ないと思います。円安が進んだ今、本社がアメリカ子会社の報酬を管理しているとますます報酬を米国基準にしにくい状況になるとあると思います。
シリコンバレーの強い企業の一つにNetflixがあると思いますが、とても優秀な人材を、最高の報酬で雇用する。そして率直なフィードバックを与える。ますます人材も成長する。この環境があるからこそ、ルールのない文化(無制限有給休暇に象徴されるルールのない文化)が根付くのではないでしょうか?変動報酬を実施していないNetflixは変動報酬がもらえるからよい仕事をするというような人材は雇わないと言っています。それだけ自燃性(自ら燃える)起業家のような人材ばかりが集まっているように思えます。
5. 生きてるだけで丸儲け。死ぬこと以外はかすり傷。
という名言がありますが、弊社のお客様を拝見しているとやはり積極的な展開をカリフォルニア州で行うと、必ずついてくるのが従業員からの訴訟。特に現場がある業界はNonexemptの自動的な集団訴訟(PAGA)もあり、訴訟によるダメージを受けるケースは多いと思います。
しかし、弊社のお客様を拝見しているとそんな訴訟を物ともせずに更に次々積極展開をしていくお客様が結局は大きく成長している。弊社もアメリカでHRのコンサルティングを始めて21年。常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心で経営する方が、やはり伸びていると思わされます。とても私では真似のできない明るさがあります。
この記事に関してご質問は、Philosophy LLC まで、お気軽にお問い合わせください。
【執筆】
President
山口 憲和 (Norikazu Yamaguchi)
【プロフィール】
MBA, SHRM-SCP
CA Insurance License: 0F78137
日本キャッシュフローコーチ協会認定コーチ 会員番号463
群馬県高崎市出身
2000年より米国型人事コンサルティングを行う。
2004年からロサンゼルスに拠点を移し、日系企業を中心に500社以上のコンサルティングを経験。米国人事に欠かせない保険のライセンスも取得し米国人事のサポートを行っている。
また、米国人事プロフェッショナルとしての資格 SHRM-SCP=SHRM(Society for Human Resource Management=米国人材マネジメント協会)Senior Certified Professionalを取得。
(学歴 )
群馬県立高崎高等学校卒業
東京外国語大学 外国語学部
中国語学科卒業 中国 復旦大学 国際文化交流学院修了
慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 修士課程修了(MBA)
(職歴)
全日本空輸株式会社(ANA)、Mercer Human Resource Consulting等を経て現職
(共著書)
A&R優秀人材の囲い込み戦略A&R優秀人材の囲い込み戦略
【会社情報】
Philosophy Insurance Services
所在地:609 Deep Valley Drive Suite 358 Rolling Hills Estates, CA 90274
TEL 310-465-9173
【事業内容】
日系企業向け人事コンサルティング・保険代理店業務
免責事項:山口憲和は、この記事の中で正確で常識的、倫理的な人事管理、雇用者、職場、保険情報等を提供するために万全を期していますが、山口憲和は弁護士ではなく、この記事の内容は 法的助言として解釈できません。 不確かな場合は、常に弁護士に相談してください。 この電子記事上の情報は、ガイダンスのためだけに提供されており、決して法的助言として提供されるものではありません。この情報を利用して損害が生じた場合でも弊社では責任を負いかねますのでご了承下さい。
Disclaimer: Please note that Norikazu Yamaguchi makes every effort to offer accurate, common-sense, ethical Human Resources management, employer, workplace, and Insurance information on this article, but Norikazu Yamaguchi is not an attorney, and the content on this article is not to be construed as legal advice. When in doubt, always seek legal counsel. The information in the email is provided for guidance only, never as legal advice. We will not be responsible for any damages caused by using this information.
●「アメリカの人事部」ニュースレターのお申込み
クイックUSAは「アメリカの人事部」を発足し、在米日系企業様向けにニュースレターを配信させていただいております。アメリカでビジネスを遂行していくために、必ず知っておかなければならない法律、人事・労務、ビザなどの最新ニュースを定期的にお届けしております。
「アメリカの人事部」のニュースレターをご希望の企業様は、下記までお気軽にお申し付けください。 「アメリカの人事部」のニュースレターお申込みご希望の方はお手数ですが、会社名、ご担当者様氏名、役職、電話番号、会社のご住所、E-mailアドレスを明記の上、下記E-mailアドレスまでご連絡くださいますようお願いいたします。
E-mail:info-usjinjibu@919usa.com
「アメリカの人事部ニュースレター」のバックナンバーをご希望の方は、
E-mail:info-usjinjibu@919usa.com まで、 ご希望のナンバーをお気軽にお知らせください。
【アメリカでのご採用をご検討中の企業様へ】
★採用でお困りなことはありませんか?
クイックUSAでは、アメリカでのご採用のお手伝いをしています。
フルタイム、パートタイム、派遣等、御社のご採用のお手伝いをさせていただきます。
お気軽に下記までご連絡ください。
●人事・労務関連のご相談にも応じております。
クイックUSAではハンドブックの作成・見直し、ジョブディスクリプションの作成、セクハラ防止セミナーの開催など、 人事労務関連のご相談も承っております。内容、お見積りなど何でもお気軽に下記までご相談ください。
QUICK USA, Inc.
[ New York Office ](Headquarters)
150 East 52nd Street, Suite 17001, New York, NY 10022
Email:
quickny@919usa.comPhone: 212-692-0850
[ Los Angeles Office ]
970 W.190th Street, Suite 590 Torrance, CA 90502
Email:
quickla@919usa.comPhone: 310-323-9190
[ Dallas Office ]
5525 Granite Parkway, Suite 640, Plano, Texas 75024
Email:
quicktx@919usa.comPhone: 469-626-5265
[ Chicago Office ]
10 N. Martingale Road Suite 400, Schaumburg, IL 60173 USA
Phone: 646-796-6393
[ Orange County Office ]
2211 Michelson Dr., Suite 900, Irvine, CA 92612 USA
[ Atlanta Office ]
1 Glenlake Pkwy NE, Suite 650 Atlanta, GA 30328 USA
Phone: 847-924-1328
[Detroit Office]
39555 Orchard Hill Place Crystal Glen, # 600, Novi, MI 48375
Phone: 847-791-2504
【アメリカでのご転職・就職をお考えの方へ】
★アメリカでのお仕事探し、就職・転職はクイックUSAにお任せください。
弊社のサービスにご登録がお済みでない方は、まずは英文履歴書のご登録をお願いいたします。
www.919usa.comより、オンライン登録をしていただくか、
quick@919usa.comまでE-mailにて英文履歴書を添付ファイルにてお送りください。
折り返しご連絡させていただきます。
※クイックUSAではニューヨークとロサンゼルスを拠点に全米で、留学生や社会人の求職者に対してアメリカでの就職・転職のお手伝いをしています。ご紹介しているお仕事は、金融、会計、IT、輸出入、人事、営業など多岐に渡ります。
雇用形態はお仕事をお探しの方のライフスタイルに合わせて、 フルタイムのお仕事とテンポラリーのポジションをご紹介。 クイックUSAでは経験豊富なリクルーターが、求職者の皆様一人ひとりのご希望などを伺いアメリカでのキャリアプランを一緒に考えさせていただいています。 アメリカでお仕事をお探しであれば、アメリカ求人多数のクイックUSAに是非ご登録ください!(無料)
★★クイックUSAにレジュメのご登録がまだの方は、今すぐご登録ください!★★

クイックUSAでは、ご登録者の方に対して無料のキャリアカウンセリングを実施しています。
★★Emailにてレジュメを送るだけで登録完了のエクスプレス登録もご利用いただけます!★★
アメリカで現在お仕事をされている方、OPTや学生の方など、現在アメリカに住んでいらっしゃる方へ
アメリカでのご転職・就職で何かご質問がございましたら下記よりご連絡ください。
