アメリカでのオファー(内定)から入社までの流れ教えます!

 

 

   

 

 

アメリカでのオファー(内定)から入社までの流れ教えます!

 

転職活動をしていて、何と言っても嬉しい瞬間はオファー(内定)をもらった時ではないでしょうか。今までの苦労が報われ幸福感が感じられます。今回はアメリカでの転職活動で初めてオファー(内定)をもらう方も多いかと思いますので、オファーから入社までの流れについてまとめてみました。

   

 

1.オファー(内定)

雇用主は、候補者を採用したいと決めたら、まずは採用したいということを電話やemailなどで伝えるケースが多いようです。そしてその後、雇用主は公式なオファーレター(Job Offer Letter)を候補者へ送ります。アメリカは契約社会です。必ず公式なオファーレターをもらうようにしましょう。

   

 

2.オファーレターとは

オファーレターは雇用条件を明確にするものです。オファーレターが届いたら、内容をしっかり確認しましょう。記載が間違っていたり聞いていた話と違う場合にはサインをする前に必ず雇用主に確認しましょう。また、オファーレターには有効期限があり、約1週間~10日のものが多いので、期限内にサインをして返却しましょう。

 

●雇用主によって多少内容が異なりますが、以下がオファーレターに記載されている内容です。

 

・Job Title | 職種名、役職

・Location | 職場の所在地

・Full Time/Part Time | 雇用形態

・Exempt/Non Exempt | エグゼンプト or ノンエグゼンプト

・Reporting Structure | 上司の名前と役職

・Work Schedule | 勤務時間

・Start Date | 勤務開始日

・Background Check | バックグラウンドチェック

・Job Description | 仕事内容

・Salary, Pay Frequency | 給与、支払い頻度

・Benefit | ベネフィット(保険、有給、年金プラン、401k、ストックオプション)

・Offer Expiration Date | オファーレターの有効期限

・At-will | アットウィル契約

・Signature | 内定者のサイン

 

オファーレターを見たことがない方は、サンプルを下記からご覧いただけますので参考にしてみてください。

Betterteam

https://www.betterteam.com/job-offer-letter

   

 

3.オファーレターの間違いに気づいたら

先ほども述べましたが、オファーレターに間違いがあったり、聞いていたことと違うようであれば遠慮なく雇用主に確認しましょう。クイックUSAのような人材紹介会社を通じ転職活動をしている方は、紹介会社を通じて雇用主に確認します。

 
 
   

4.バックグラウンドチェック

バックグラウンドチェックは、雇用前に雇用主が行う身上調査で、職歴、学歴、ソーシャルセキュリティ番号、犯罪歴、薬物、ファイナンシャルヒストリーなどを専門の調査会社が調査します。アメリカでは、入社後のトラブルや訴訟を防ぐためにバックグラウンドチェックを実施する雇用主がほとんどですが、候補者を平等に扱う必要があるためバックグラウンドチェックを行うには、特定の人だけに実施するのではなく全ての人に行わなければいけません。また、バックグラウンドチェックを行う際、雇用主は本人に実施する許可をとらなければいけません。

 

バックグラウンドチェックについては州によって厳格な法律が定められています。カリフォルニア州ではオファーレターにサインをした後初めて調査ができると定められており、ニューヨーク州ではオファーを出してからでないと犯罪歴の調査ができません。

 

バックグラウンドチェックについては、下記の記事を参考になさってください。

採用する側も採用される側も知っておきたいバックグラウンドチェック

   

 

5.就労ビザの取得

オファーレターのやりとりが終了したら、アメリカでの就労ビザが必要な候補者はビザの取得に向け準備を開始します。永住権など、就労ビザの取得が必要のない人は次のステップに進みます。就労ビザの申請は移民法の弁護士を通じて申請することがほとんどですので、雇用主と弁護士の指示に従ってビザの申請の準備を行ってください。

 

●H-1Bビザについては、下記の記事を参考になさってください。

 

・H-1Bビザについて、これだけは押さえておきたい7つのポイント

https://www.919usanews.com/america_h-1b-visa/

・H-1Bビザ請願ルールの変更のお知らせ

https://www.919usanews.com/posting/h-1bvisa/

・H-1Bビザ申請等における賃金要件基準及び審査基準に関する新規則

https://www.919usanews.com/posting/h-1bvisa-news/

 
 
   

6.入社準備

出社日、時間、場所、訪ねる人の名前、持ち物、緊急連絡先(メール、電話番号)などを確認して当日に備えましょう。初日にはオリエンテーションが実施され、就業に関する説明が行われます。

 

クイックUSAでは、弊社のリクルーターが入社日まで、求職者の方が安心して就業できるよう、きめ細かくサポートをさせていただいております。雇用主への交渉事なども弊社のスタッフが間に入って調整させていただきますので、何でもお気軽にご質問ください。

 

 

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【バックナンバー】

No.1 日本の人事について、トランプ政権発足以降のビザ取得の状況

No.2 人事が知っておくべき高額医療/消費者保護法(CCPA)施行/感染症対策

No.3 コロナウィルス拡大で米国CDCも推奨「在宅勤務」について/シックリーブ

No.4 在宅勤務特集/在宅勤務に関するQ&A

No.5 コロナウイルスに関するQ&A/WiFiの規定/より快適な在宅勤務のコツ

No.6 CDC雇用者向けページを確認しよう/After COVID-19の訴訟について

No.7 ポスト・コロナの職場環境/ビザ取得の状況/WEB面接のコツ

No.8 出社への不安という理由/職場再開における適正な準備と手順

No.9    Return to Workのポリシーを作ろう/オフォス再開に関する一問一答

No.10  コロナ禍で考える「評価制度の構築」/ Don’t be silent ~アメリカの人事は差別との闘いであるから

No.11 移民法、雇用調整助成金(ERC)最新情報

No.12 失業保険の不正受給が急増/評価制度Q&A

No.13 職場におけるコロナ関連訴訟/ オフィス対策/ 感染テスト

No.14  ジョブ型?メンバーシップ型?/自主隔離を終了させる新たなガイドライン

No.15  CA州無給休暇と収入保障/強い企業になる!ブラックスワン比較とは

No.16 ポストコロナの新入社員研修/最新移民法/リモート採用注意点/失業率の推移、学校再開Q&A

No.17 訴訟が多いワースト10/コーチングの活用目的

No.18 緊急有給シックリーブ法の改定/リモートでのコミュニケーション

No.19 各州の雇用に必要な給与額/従業員が感染!会社としての対策とは

No.20 2021年は2.6%昇給すべきか?!/採用もマーケティングと同じ

No.21 バイデン新政権誕生で変わる今後の雇用情勢/H1b申請新基準

No.22 企業が提供する祝日と割合/オンラインホリディパーティゲーム9選