アメリカでの就職、転職活動にキャリアカウンセリングがおすすめな理由。
ワシントン・ポストの記事によると、アメリカの2019年の求人マーケットは2018年にひき続き、雇用は増大し、失業率はこの50年間で最低の3.6%をヒットしました。この傾向は2020年も続くと予想されており、就職や転職を考える人にとっては有利な状況となっています。
1.キャリアについて
今回は、アメリカで就職や転職活動をするにあたって、キャリアカウンセリングをおすすめする理由についてお話しさせていただきますが、まず初めに「キャリア」の意味について確認しておきましょう。「仕事」や「職歴」などの意味でよく使われる「キャリア」ですが、実は「キャリア」の意味はそれだけではありません。本来「キャリア」とは、就職や転職、現在の仕事、昇進など、仕事に関わることだけでなく「個人の生涯における職業選択に関する活動や心構え」「個人の生涯における、仕事に関わる生き方のプロセス」の意味があります。
「キャリアを重ねる」ということは、仕事の経験を積むということだけではなく、その仕事を通じて、身に付けていく知識や技術、経験のほかにも人間性やプライベートを含む「個人の生き方を磨いていくこと」だとされています。つまり、仕事をメインとした、個人の「人生そのもの」が「キャリア」だと言えるのです。
2.キャリアデザイン
ところで、みなさんは「キャリアデザイン」という言葉を聞いたことがありますでしょうか？自分自身のキャリアについて、自立的に設計し、実現していくことをいいます。キャリアデザインでは、自分の能力や経験を把握する作業を通じて、こうありたいという将来像に近づけていきます。近年、社会全体の産業や就労構造が大きく変化したことから、キャリアを考えるにあたって、「キャリアデザイン」が注目を集めるようになってきました。
「キャリアデザイン」を遂行するにあたっては、こうありたいという自分の将来像を明確に出来る方もいらっしゃいますが、「ありたい自分」について考えれば考えるほど、迷路に迷いこんでしまう方も多く見受けられます。また、こうありたいという自分の将来像を明確にできたとしても、アメリカで働くにはビザという高いハードルや、ビジネスの文化や習慣等の違いから、思うように進まないことも多くあります。ただし、「キャリア」は自分自身の問題です。その意味や方向性が曖昧な状態で就職や転職活動を進めてしまうと、途中で自分にとっての本来の目的を見失ってしまう場合もあります。
3.キャリアカウンセリング
そこで、アメリカで就職、転職活動を円滑に行うためにも、キャリアカウンセリングについてご提案させていただきます。キャリアカウンセリングは相談者の「自分はどんな仕事に適性があるのか」「新しい仕事に挑戦したいが、これからどんなキャリアを描いていけばよいのか」「出産や子育て期などのライフイベント中も、キャリアを形成していきたいがどうしたらよいのか」などの疑問に対して、１対１の面談形式で個人の課題や悩みを解決するべく適正や適職を見つけ出しながら、相談者が何を１番大切にしたいか、選択の軸をどのように定めるかなど、カウンセラーと丁寧に話し合うことで、相談者の心の中を整理していきます。
相談者とカウンセラーの対話により、相談者の悩みや課題が明確になり、また、自己への理解が深まり、よりよい意思決定や職業選択が出来るようになっていきます。これがキャリアカウンセリングのプロセスです。「キャリアデザイン」を考える上でも、大きな手助けになることでしょう。
キャリアカウンセリングのメリットはなんといっても、第三者の目を通して客観的に適性診断を行ってもらい、自分に向いている仕事をすすめてもらえることです。特に職務経験が少なく、自己分析が苦手な方は是非一度受けてみることをおすすめします。自分では当然なことが特別だったり、短所に思っていたことが長所だったり、なぜそのような思考になりがちだったのか明らかになったり、第三者に言われて初めて気づくことは、自分が思っているより、とても多いです。
また自己PRに関する悩みもキャリアカウンセリングで解決することが可能です。自己PRの方法が分からない、苦手だという方は自分の経歴に自信が持てなかったり、自分自身に自信が持てていないというケースが多いですが、キャリアカウンセリングを行う際に、カウンセラーは相談者に細かく質問をしたり、ゆっくり話を聞くことで、職歴や仕事の内容だけでなく、考え方や性格、学生時代の出来事まで、様々な角度から相談者のアピールポイントを見つけてくれます。そして、相談者はカウンセリング後にこれまでのキャリアを改めて見直すと、自身では気づかなかったこと、今の自分に足りないもの、将来に向けて身に付けるべきことが、自然に見えてくるようになります。
4.キャリアカウンセリングを受ける方法
では、キャリアカウンセリングを受けるにはどうしたらよいかですが、現在大学などに在籍している方は、大学内にキャリアセンターが併設されているところもありますので、是非キャリアカウンセリングを受けてみてください。また、教授が卒業後のキャリアを見据えながら今後のクラスの選択のアドバイスをしてくださることもあるので、積極的に質問してみましょう。
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求職者の希望条件とキャリア形成の方向性に相違がないか丁寧に確認することにより、待遇と仕事内容のバランスをはかり、入社後に「こんなはずではなかった」「思っていたのと違う」といったギャップに陥らないようにキャリアカウンセリングでリスクを予防しています。またリクルーターは求職者の希望業界・職種の求人量や求職者の市場価値を客観的に伝えることで転職市場の相場を共有します。
さらに、クイックUSAのような人材紹介・派遣会社でキャリアカウンセリングを行う際の大きなメリットとして、応募する際に必要な英文履歴書のブラッシュアップもあげられます。英文履歴書の魅力的な書き方や、追記した方がいい業務、実績や退職理由の書き方をアドバイスして作り直してもらいます。書類選考に通らなければスタートラインに立てないので、細かく指導を行います。
適性診断の結果によっては、ときには自分では思いもしなかった仕事を提案してもらえることがありますが、今までの固定観念をなくし、第三者の客観的な評価を受けることで新たなキャリアが見えてくるケースもよくあります。キャリアカウンセリングでは個別の仕事内容についての説明もしてくれるので、不安な場合は詳しく聞いてみるといいでしょう。
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