人事の目にとまる英文履歴書(レジュメ)の書き方

アメリカで就職をすると決めたら、まずは英文の履歴書を作成しましょう。アメリカでは履歴書のことをレジュメと言います。日本の履歴書とは形式も違いますので、アメリカの履歴書スタイルに則って作成してください。まず、日本語の履歴書と英語の履歴書の最大の違いは、決められたフォームがあるかないかです。英文履歴書(レジュメ) はフリースタイル、魅力ある人材と思ってもらうために、自分の長所を最大限にアピールしなければいけません。「この人を採用したら、会社の役に立ってくれそうだ」と人事担当者に思わせることが目的です。英文履歴書が担当者の目にとまらなければ次のステップの面接に進むことはできません。業種や役職に応じて、ふさわしいレジュメをつくることを心がけてください。

人事の目にとまる英文履歴書(レジュメ)の書き方:QUICK USA

強い英文履歴書(レジュメ)を
つくるための基本

人事担当者のもとには数多くの英文履歴書(レジュメ)が届き、その中からたった数人が面接に選ばれるということも多々あります。まず、見た目に美しくないレジュメは、読み飛ばされる可能性が大。読む気がするレイアウトにすることが重要です。フォントの種類やサイズ、行や段落の配置については、デザイン系職種の場合は多少事情が異なりますが、それ以外の場合は、個性よりも標準的で読みやすいことが優先。ページ数は、職務経験が10年以上ある方は2ページでもOKですが、なるべく1ページに収まるようにしてください。

忙しい人事担当者には、レジュメを最初から最後まで、じっくり読んでいる暇はありません。1ページ目の最初のほうに目を通したら、あとは斜め読みすることもよくあります。レジュメの冒頭に、自分のスキルの要点を箇条書きするセクションを入れるのも得策。職歴の説明では、応募職種にふさわしい経験を選りすぐって最近の経験から書くなど、人事担当者の目にとまってほしい内容を最大限に主張することが大事です。

自分の能力や経験を説明するにあたっては、できるかぎり強力な言葉を使うべきです。能動的で積極的な語彙、例えば、“attained” “accomplished” “managed” “developed” など、レジュメで好んで使われる表現があり、これらはPower VerbやAction Phraseと呼ばれています。こうした言い回しを散りばめることによって、強い印象を与えることができます。またMake⇔Prepare, Give⇔Provide, Do⇔Implementのように単語の選び方ひとつで、プロフェッショナルかつインテリジェンスな印象を与えることもできますので、最善の注意を払いましょう。

レジュメは自分を売り込むための営業ツールでもあります。素晴らしいプレゼンテーションとなる様、見栄えのよいレジュメをつくることが大切です。そのために、まずは日本人にありがちな謙遜は避けましょう。アピールポイントとなる事実をできるだけ細かく、具体的に書くようにしてください。

レジュメを書き終わったら、必ず誤字脱字のチェックをしましょう。自分で思い込んでしまっている綴りのミスなどもありますので、スペルチェック機能等を使うのもよい方法です。スペルミスがあると、どんなに素晴らしい学歴や職歴があっても、レジュメの評価が下がってしまいます。また、ミスを気にしない人と見られてしまうこともありますので注意が必要です。可能であれば英語を母国語にする方にチェックを依頼するのもよいでしょう。

  • A. 氏名・連絡先
    個人情報は必要最低限にとどめましょう。ただし、企業と自分をつなぐ、唯一の連絡方法なので、決してミスタイプしないこと。確実に連絡のとれる電話番号(自宅でも携帯でも可)、及びE-mailアドレスの記載は必須です。
  • B. ObjectiveとHighlights
    冒頭を魅力的に見せることが先に読み進めてもらう第一歩です。新卒にしても、転職にしても、明確なObjective, Highlightsを記述することです。Objectiveには応募の目的やどのような職種を求めているか、その職種で役立つどのような能力を持っているのかを明記します。「7年にわたる財務分野の実務経験と幅広い会計知識を生かせる経理職を希望」など。また、Highlightsには、Objectiveに直結する特筆すべき経験・スキル・実績等を盛り込むと効果的です。例えば、応募したい職種に関連した職務年数、教育・トレーニング経験などを簡潔に明記します。
  • C. Work Experience
    人事担当者が最大の関心を寄せるのがこの部分。「○○会社に勤めた」や「△△部に配属された」といった表面的な表現ではなく、「××のプロジェクトで□□ の開発を手がけた」など具体的に。可能ならば、「売上高を30%伸ばした」「20人のチームを統括した」など、数量的に実績を表すとより効果的です。書く順番は、現在→過去。現在の自分を魅力的に見せることを心がけましょう。
  • D. Education
    通常は、大学卒業以上の学歴を新しいものから列記します。何を専攻したかを書くほか、平均成績(GPA)や優等表彰など、特筆すべきことがあれば書き加えるとよいでしょう。
  • E. Certification
    なるべく応募する職種に関連するものの資格がベターです。資格の正式名称と取得年度も記載します。
  • F. キーワード
    QuickBooks, SAP, Bloomberg, CAD, Dreamweaver, Photoshop, VBA, C++, Excel, CPA, MBA等々。キーワードは採用担当者やリクルーターが、レジュメサーチを行う際によく使用するものの一例です。レジュメサーチ対象となり、採用担当者の目にとまるためにも書けるものがあれば必ず明記してください。

レターサイズ(日本のA4サイズ)が基本です。基本的には、白やアイボリーなど清潔感のある、上質の紙を使用します。郵送の場合にはレジュメと封筒は同じタイプの紙質を使用します。フォントはTimes New RomanやCenturyなどの見やすいフォントを選んでください。また、フォントの大きさは10~12ポイントが適切です。

  • A. 年代順
    英文レジュメのスタイルで最もスタンダードとなるスタイルが年代順です。職歴や学歴を最近のものから過去のものへと遡って書いていくスタイルです。職務内容については、応募するポジションに合わせて強調する内容を変更することをお勧めします。例えば営業のポジションであれば、○%売り上げをアップさせた等、数字を目立つよう配置し、アピールします。
  • B. 技能ベース
    専門知識や能力を中心にまとめるスタイルです。専門性や技術が重視されるポジションには最も効果的な形式です。スキルを一番目立つところに記入するので、技術を重視するポジションでは採用担当者の目にとまりやすくなります。
  • C. 年代順+技能ベース
    AとBを組み合わせたスタイル。ObjectiveのあとにSummaryとしてスキルやこれまでの経験や業績、資格などを記載。その後に、年代順に職務経歴を記載します。職務経験の少ない方などはボリュームが出て見栄えがよくなります。

欧米では企業に直接履歴書を送る場合、英文レジュメにカバーレターと呼ばれる手紙を添えて送ります。ビジネスマナーの一つで、人事や採用担当者に対して、挨拶および英文履歴書を読んでもらうための大事な手紙なので、きちんとした文章で志望動機など簡潔に伝えるよう心がけることが大切です。最近ではE-mailを使って応募することも多くなったので、メールに書く文章がカバーレターの役目を果たす場合も多くなっています。

カバーレターは通常3つのパラグラフで構成します。それぞれのパラグラフの内容は下記の通りです。


  • A. 求人を見つけた方法と志望動機
  • B. なぜ自分がそのポジションに適しているか、またはその会社に貢献できるかなど企業が自分を雇うメリットについてを記入
  • C. 面接を希望することや相手に目を通してもらった感謝の気持ちを伝える

以上3つの内容に加えて、自分の連絡先、日付、宛名などを記入します。
カバーレターは英文レジュメを見てもらう導線でもあるので、そのポジションにいかに自分が適しているかを端的に表現する必要があります。例えば、I believe I would be an excellent candidate for the position. (私はこのポジションにふさわしい候補者だと自負しています) というように自分をアピールすること。さらになぜふさわしい候補者であるのか、理由を付け加えるとさらに効果的です。

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